こんにちは、はんぺんです。
今回は2019年7月に大阪初の世界遺産に登録された百舌鳥(もず)・古市古墳群の中から、仁徳天皇陵古墳周辺を中心に散策してみました。
仁徳天皇陵古墳ってそもそもどういう古墳なの?
墳丘の大きさ486メートルと、エジプト・ギザのクフ王のピラミッドや中国の秦の始皇帝陵よりも大きく、世界三大墳墓の一つに数えられる世界に誇る文化遺産です。
古墳の陵域は濠を含めて約47万平方メートルと、甲子園球場が12個も入る広さです。古墳を造るには、1日最大2,000人の人々が働いても15年以上かかったといわれています。
古墳を上空から見ると、丸と四角を合体させた前方後円墳という日本独自の形で、墳丘の周りには水を湛えた濠が三重に巡り、大仙の名にふさわしい神秘的な悠久の仙山として、地元では大仙陵と呼んで親しんできました。
仁徳天皇陵古墳は、東アジア世界に進出した「倭の五王」の中の一人を葬った墓といわれ、古代史を解明する上で重要な文化遺産です。
(堺市HPより一部抜粋) https://www.city.sakai.lg.jp/kanko/hakubutsukan/kofun.html
とりあえず、かなり古くてでっかくて世界的にも希少な文化遺産てわけか!
内容ザックリしすぎや…。
それにしても本当に仁徳天皇が葬られているかどうか、真相は古の藪の中ということらしいなぁ。今後のミステリー解明に期待。
さっそく近くで見てみよう!~仁徳天皇陵古墳 拝所~
というわけで早速現地へ。
名称 | 大仙陵古墳(伝仁徳天皇陵) |
住所 | 大阪府堺市堺区大仙町7 |
アクセス | JR阪和線 百舌鳥駅から徒歩約10分 |
駐車場 | 普通車:2時間まで200円(以降1時間毎100円、1日最大600円) 中型車以上:1日1回1000円 |
URL | 大阪観光案内公式サイト |
敷地内に入ると通路脇の埴輪たちや古墳型モニュメントが我々を迎えてくれた。
ハニワを見るとなぜだかうれしくなるなぁ…
そうかなぁ…
そうこうしているとすぐに拝所へ到着。
おー!なんか厳かな感じがするね!
よし、近くへ行って見てみよう!
ちょっとちょっと、我らが近づけるのはここまでやで。
へ…???
ここから見るんやで。
あ…そう…。
仁徳天皇陵散策 ~完~
…というのはもったいない!
そう、ご存じの方も多いと思うが、仁徳天皇陵古墳は宮内庁の管理で立ち入り禁止となっている。三重の堀に囲まれた神秘的な雰囲気が魅力な一方、その大きさゆえに近くでは全体像が掴みづらいのがちょっと残念なところ。
しかし、こうなることを何となく予想していた我々は、拝所の壮大で厳かなオーラを体感した後、古墳グルメで腹ごしらえをしようと目論んでいたのである…!
ついでに古墳グルメを堪能しよう!
古墳を発掘して食べる!?花茶碗の古墳カレー&カレースパ
ランチタイムにやってきたのは百舌鳥駅から徒歩2分程度の場所にある食事処「花茶碗」。
拝所からは百舌鳥駅方面へ歩き、駅を左手に通り過ぎたあたりを右折すると見える「古墳カレー」ののぼりが目印。
名称 | お食事処花茶碗 |
住所 | 大阪府堺市堺区百舌鳥夕雲町 2-265 |
アクセス | JR阪和線 百舌鳥駅から徒歩約2分 |
営業時間 | 11:00~19:00(LO 18:00) |
定休日 | 不定休 |
駐車場 | 周辺にコインパーキング有り |
電話 | 072-244-8725 |
お店の中はこじんまりとした2つの部屋に分かれており、今回我々が入ったのは奥側の和室。
ガラガラと磨りガラスの扉を引いて上がり込んだ店内はなかなかに趣がある。
小学校時代、友だちの実家に遊びに行った時のような懐かしさが…!
そうこうしていると愛想のいいお母さんが関西弁でテンポよくメニューを案内してくれた。
このお店の目玉はやはり古墳カレー。辛さが選べるそうな。
古墳カレーの他にも古墳カレースパ等あり、それぞれサラダ付きで1000円。
その他豚カツやエビフライ、白身魚のフライやコロッケなどが別料金でトッピングできる。
今回は私が古墳カレー甘口、イトコン隊員が古墳カレースパ中辛を注文してみることに。
料理を待っているとお母さんが「ほんならこれ見といてなぁ~」とノートを見せてくれた。
これまでの訪問客たちが残していったメッセージ帳だ。
中を読んでみると古墳カレーを堪能した人々のほっこりするメッセージたちがぎっしり。
「おにいちゃんらも後で何か書いといてなぁ~。これおばちゃんの宝物になるさかいなぁ。」とお母さん。
そんなこんなでノートを見ながらゆったりしているとお目当ての料理が。
ぎゃーっ!前方後円墳のシルエットがとってもキュート!!
お母さんいわく、古墳はみんなの宝。ハート形の卵が民の心を、ブロッコリーが木を、かぼちゃが鳥居を表しているんだとか。
お皿は手作り。スプーンがスコップ形なのも楽しい。
世界遺産を真上から眺めた後、スコップでパクパク解体、民の心もろとも胃の中へ。
なんか悪いことしてるみたいだけどすごい楽しい!笑
一方イトコン隊員の古墳カレースパも到着。
カレーとパスタの相性が案外良くてびっくり。
卵を絡めるとよりクリーミーになる!
あっという間に料理をたいらげた後、ノートにコメントをカキカキしていると、お母さんがお手製の古墳型を見せてくれた。
な、なんだこれは…!
お母さんの古墳群への愛を感じるぞ…!
ちなみに他にも店内に入った時から手作り感満載のグッズたちが我々の視界に飛び込んできており、一体これは何なのかとかなり気になっていたのだが、これらは混雑時以外であれば装着して写真撮影をすることが出来るらしい。
気になる方、ぜひお母さんに一声かけてみては。
さて、満足感大のランチタイムを過ごした我々だが、食事と甘味は別腹であることを主張させていただきたい。
というわけで、その後も百舌鳥古墳群周辺ならではの甘味を求めて旅を続けるのであった…!
堺の良いとこ取り!古墳と抹茶を楽しめるCo:FUNのカフェメニュー
さて、堺といえば古墳もさることながら、千利休ゆかりの地としても有名。
お次はそんな古墳も抹茶も堪能できるカフェ、「Co.FUNカフェ」を目指すことに。
先ほどの花茶碗から仁徳天皇陵古墳沿いに三国ヶ丘駅方面へしばしお散歩。
古墳を左手に歩き進め、突き当たりの道路を右折するとすぐ店舗が見えてくる。
名称 | Co.FUNカフェ (こ・ふんカフェ) |
住所 | 大阪府堺市堺区向陵西町4-11-15 |
アクセス | JR阪和線・南海高野線 三国ヶ丘駅から徒歩約30秒 |
営業時間 | [土~水] 8:30~24:00 [木~金] 11:00~24:00 ※18:00以降の夕食は予約制 |
定休日 | 不定休 |
駐車場 | 有り(2台) |
電話 | 050-5596-9912 |
URL | 公式instagram |
店内はグリーンを基調とした明るい空間。
今回イトコン隊員が頼んだのは利休アイスセット(400円)。
古墳と抹茶、視覚でも味覚でも堺を堪能できてえぇなぁ…!
一方私が頼んだのはCo.FUNかき氷(1000円)。
高級抹茶を贅沢に使ったこのお店の看板商品とのこと。
ふわふわ!抹茶クリームが濃厚で贅沢な気分~♪
これはしあわせだよ!!
ちなみに古墳関連のグッズ販売も充実。
百舌鳥・古市古墳群のマスキングテープを発見…!!
どんだけマスキングテープ集めてんねん…!
視覚も味覚も満たされ幸福度MAXとなった我々。
なんだかんだ古墳グルメでかなり満足したので、ぶっちゃけあとはもうどうでもよくなってきたぞ!笑
何言ってんの!笑
古墳グルメの満足度が高すぎて忘れてたけど、あくまで古墳そのものを見るのが今回の主旨やろ!
さて、仁徳天皇陵古墳、せっかくなのでちょっと離れた場所からもみてみよう!
ちょっと離れてみてみよう!~堺市役所21階展望ロビー~
というわけで、拝所からでは大きすぎて正直よく分からなかった前方後円墳の全貌を探るべく、我々は堺市役所21階の展望ロビーへと向かった。
先ほどのCo.FUNを出て目の前の三国ヶ丘駅から、南海高野線にてなんば方面へ1駅の堺東駅へ。
堺東駅西出口を下ると、早々にコテコテなオーラが放出されている堺銀座通りが見える。
信号を渡り、堺銀座通りを右手に直進するとすぐに市役所へ到着。
名称 | 堺市役所(21階展望ロビー) |
住所 | 大阪府堺市堺区南瓦町3-1 |
アクセス | 南海高野線 堺東駅から徒歩約3分 |
営業時間 | 9:00~21:00 |
定休日 | 年中無休 |
観覧料 | 無料 |
駐車場 | 地下駐車場(本館 地下2階:45台、高層館 地下1階:22台) 開場時間:8:30~21:00。年中無休。 料金:30分毎に200円。※休日のみ、開場時間内、最大料金500円。 |
電話 | 072-233-5258(案内時間9:00~17:30 ※土日祝日、年末年始を除く) |
URL | 堺観光コンベンション協会HP |
高層館のエレベータにて21階へ上ると、さっそく堺市博物館公式キャラクターサカイタケルくんがお出迎え。
…しかしこのパッチリ二重にふくよかなフォルム…、
…どう見ても奈良のアイツでは…!?
なんとなくいけないものを見てしまったような気分になっていた我々だが、調べてみるとどうやらこのキャラクターのデザインを手がけたのは、堺ゆかりの彫刻家である籔内佐斗司さん。「せんとくん」の作者と同一人物とのことだ。
ほっと胸をなで下ろしたところで、肝心の仁徳天皇陵古墳の方面(南側)を見てみよう。
おーっ!!見える見えるっ!!
真上からバッチリとはいかないまでも、前方後円墳のくびれ部分が割としっかり分かるよ!
大昔の遺産周りにギッシリ堺の日常が広がってるコントラストも面白いな
ちなみに仁徳天皇陵古墳の奥に見えるのが御廟山古墳、右奥に見えるのが履中天皇陵古墳。
東側に回ると反正天皇陵古墳を見ることもできる。
北側にはあべのハルカスや大阪市内の街並が見えた。
展望台からの風景もさることながら、室内には堺の鉄砲づくりや千利休等についての展示もあり、ふむふむと見ていると堺にやって来た実感が湧いてくる。
千利休の字、正直上手いんだか下手なんだかよう分からんな!笑
展望ロビー内には喫茶コーナー「ミ・エール」もあるので、歩き疲れたら一息ついてもいいかもしれない。
ちなみにここでは一般的なランチやカフェメニューに加えて、GORYOカレーやGORYOラテなども味わえるようだ。
今度はGORYOラテで一服っていうのもアリだね!
それにしても喫茶「ミ・エール」って分かりやすい名前やな…笑
名称 | 喫茶ミ・エール |
営業時間 | 9:00~18:00 |
定休日 | 年末年始 |
電話 | 072-233-2121 |
フォトスペースもあるので、古墳群をバックに記念写真を撮って帰るべし!
よく見ると年季入ってて市役所来ましたって感じがまたたまらんネ!笑
その他こんな場所も
今回は訪れなかったものの、堺の古墳散策をするなら周辺にこんな場所も。
大仙公園
仁徳天皇陵古墳と道路を挟んで向かい側にある大仙公園。園内は芝生が広がるのびのびとした空間なので、古墳散策ついでにレジャーシートを持ってピクニックにくり出すのもステキである。
名称 | 大仙公園(だいせんこうえん) |
住所 | 堺区百舌鳥夕雲町2丁204 |
アクセス | JR阪和線 百舌鳥駅から徒歩約4分 |
駐車場 | 普通車:2時間まで200円(以降1時間毎100円、1日最大600円) 中型車以上:1日1回1000円 ※大仙陵古墳駐車場と同様 |
電話 | 072-241-0291 |
URL | 堺市HP |
堺市博物館
大仙公園敷地内にあり、堺の歴史と文化を紹介している。古墳の雄大さが体験できる百舌鳥古墳群シアターや、中百舌鳥古墳を360度鑑賞できるVR体験等が楽しめるようだ。
名称 | 堺市博物館 |
住所 | 大阪府堺市堺区百舌鳥夕雲町2丁 大仙公園内 |
開館時間 | 9:30~17:15 |
定休日 | 月曜日・年末年始 |
観覧料 | 常設展:一般200円、高校・大学生100円、小学・中学生50円 |
電話 | 072-245-6201 |
URL | 堺市HP |
まとめ
そんなこんなで今回は、
①仁徳天皇陵古墳の拝所で厳かな空気と古墳の大きさを実感 → ②食事処花茶碗で元祖古墳カレーと堺のお母さん空間を満喫 → ③Co:FUNで古墳&抹茶スイーツを堪能 → ④堺市役所21階展望ロビーで百舌鳥古墳群と堺の街並みを鑑賞
といったコースをまわってみました。
特に「世界遺産にもなったことだし、仁徳天皇陵古墳の全体像を一目見ておくか!」という場合には、堺市役所21階展望ロビーはマストかなと思います。
堺の人々に愛される百舌鳥古墳群。皆さんもぜひ訪れて、古のロマンに浸ってみては?
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