こんにちは、はんぺんです。
今回は天王寺駅にやってきました!
天王寺駅周辺には複数のショッピング施設や、天王寺動物園、大阪市立美術館などがあり、大阪観光に来たことのある方や、休日にお出かけに来たことのある方も多いのではないでしょうか。
なかでも目を引くのが日本一高いビルとして知られるあべのハルカスですよね。
地上300mの展望台からは天気が良ければ四国、瀬戸内海まで見渡すことができるとか。
そんな天王寺駅周辺ですが、あべのハルカスの向こう側(南側)、阿倍野方面はどうなっているんだろう…??
そう思ったふくふく隊は、今回阿倍野に繰り出してみることにしたのでした…!
さっそく行ってみよう!
休日の早起きが苦手な我々は午後からの始動。
天王寺駅から大きな歩道橋下を潜り抜け、阿倍野キューズモール横、あべの筋沿いの路面電車が走るアーケードを進む。
ちなみにこのアーケード内、居酒屋やカフェ、寿司屋等々並んでおり、食事時にふらふらしても良さそうな感じ。
同アーケード内にスワンという老舗の純喫茶があるのですが、ここについては別記事にて紹介しているのでぜひご覧ください。
さて、さらに進んで大きな交差点を渡り、気まぐれに左折すると、なにやら我々にうったえかけてくる看板の喫茶店が…。
これ、後々調べたらこのお店の店名らしい。
まず看板に目が引かれるが、よく見るとレトロな食品サンプルも趣がある。
我々が看板にツッコミながら立ち止まっている間にも、何人かのおっちゃんたちが吸引されていった。
さて、いかにも喫茶店らしいパフェの食品サンプル等目に入りちょっと悩みましたが…
今回はここを通り過ぎます。
右折して小道に入るとそこは阿倍野の住宅街。
小道沿いに住宅がぎっしりと並んでいる。
初めて歩く住宅街の小道っていいですよね。
自分の知らない街にもたくさんの人々の生活が成り立っている感じが。
新鮮でいて懐かしい。ワクワクしながらもどこか寂しいような。
この辺の住宅街、軒先でおばちゃん同士が雑談をしていたり、子どもたちの遊ぶ声が聞こえてきたり、結構生活感があってほっこりします。
(※当たり前ですが、住宅街をお散歩する時には近隣の住民に迷惑がかからないよう留意しなくてはですね。)
レトロな店内で何話す?ー金魚カフェー
さて、そんなこんなで歩いていると、公園前に佇むカフェを発見。
小民家風の外観には「金魚カフェ」の文字が。
すっかり喉がカラカラになっていた我々は、ここで喉を潤すことに。
名称 | 金魚カフェ |
住所 | 大阪府大阪市阿倍野区阪南町1-52-5 |
アクセス | 大阪メトロ御堂筋線「昭和町」駅4番出口から徒歩約3分 |
営業時間 | 13:00~19:00 |
定休日 | 火・水(不定休有り) |
駐車場 | 無し |
電話 | 06-6622-0021 |
URL | twitterへジャンプ instagramへジャンプ |
入店すると着物姿の店員さんが席まで案内してくれた。
店内は何ともレトロな造り。
入口から手前はカウンター席、中央は座敷、奥側はテーブル席となっており、店内に置かれた水槽の中には店名の通り金魚の泳ぐ姿を見ることが出来る。
この時我々が座ったのは中央の座敷席。
耳を澄ませると店内BGMにはエリック・サティの「グノシエンヌ」第3番。
見渡すとポスターやオブジェ、書籍など、趣深く個性的なものばかり。
そして座敷席の背後の鏡と人形が気になるのであった…!
メニューの中からはんぺんはクリームソーダ、イトコンはバナナジュースを注文。
しかし、落ち着きながらも存在感のある装飾品に囲まれた店内。
友人と積もる話でもしようものならとても深い話ができそうだ。
…と、全く中身のない話をしながら我々は思った。
そうこうしているうちにドリンクが到着。
ほぉ…!かわいいね…!
金魚鉢型の器!アイスには金魚のデコレーションも乗ってる!
これはインスタ映えというやつやね。
そしてバナナジュースが予想以上に美味しい…。
きれいで涼しげなドリンクに満足した我々は、すっかり元気になって店を後にしたのであった。
古の旅人気分で歩こう―阿倍王子神社―
再びしばしのお散歩。
落ち着いた住宅街を抜けると、なかなか年季の入った商店街にたどり着いた。
区間によってむつみ商店街だったり、王子本通商店街だったりするらしい。
こぢんまりとした商店街だが、じんわりと味がある。
さてさて、商店街を抜けると道路を挟んで目の前に阿倍王子神社が見えてくる。
名称 | 阿倍王子神社 |
住所 | 大阪府大阪市阿倍野区阿倍野元町9-4 |
アクセス | 大阪メトロ御堂筋線「昭和町」駅より徒歩15分 阪堺上町線「東天下茶屋」駅より徒歩5分 大阪シティバス「王子町王子神社前」より徒歩1分 |
社務所受付時間 | 9:00~17:00 |
駐車場 | 3台分有り(料金無料) |
電話 | 06-6622-2565 |
URL | 公式HPへジャンプ |
阿倍王子神社は、仁徳天皇の創建、また一説にはこの地を本拠としていた豪族阿部氏の創建とされている。 この阿倍王子をはじめ、○○王子と名の付く所は熊野へ詣でる参拝者たちの休憩所や遙拝所としての役割を担っていたそう。かつて熊野詣が盛んだった頃には数多くの王子社があったことから、「九十九王子」なんて呼ばれていたようだが、明治時代以降王子社は他所への併合などによって減少し、ここ阿倍王子は現在大阪府下で旧地に現存する唯一の王子社となっているらしい。
古代からあるかなり歴史深い神社なのね…!
かつての熊野への旅人がここで疲れを癒してたと思うとなんかロマンがあるよなぁ…。
ちなみに今回我々は購入しなかったけれど、ここの「やたがらすおみくじ」が結構可愛いので、チェックしてみるといいかもしれない。
どうやら創建伝説として、「仁徳天皇の夢の中で阿倍野の空に白い首で眼が太陽よりも輝く三本足のカラスが現れた」と伝えられていることが所以らしい。
いつか全国の可愛いおみくじを収集したいという野望もあるけど、沼な気がして踏み出せずにいます…。
この阿倍王子、夏祭りの際などにはかなり賑わうらしいが、この日の境内は落ち着いた雰囲気で、小さな神社ながらゆったりと古の面影を感じることが出来た。
平安時代の陰陽師、阿倍晴明ゆかりの神社へ―阿倍晴明神社―
さてさて、のんびり歩いてきたが、この辺に来たからには近くの阿倍晴明神社にも寄っておきたいところ。阿倍王子神社から徒歩1~2分程なので、セットでお参りするのがオススメです。
名称 | 阿倍晴明神社 |
住所 | 大阪市阿倍野区阿倍野元町5-16 |
アクセス | 阪堺上町線「東天下茶屋」駅から徒歩5分 大阪シティバス「王子町」から徒歩3分 |
駐車場 | 無し |
電話 | 06-6622-2565 |
URL | 安倍晴明神社と講談社の共同制作サイトへジャンプ |
ここは平安時代の陰陽師として知られる阿倍晴明誕生の地とされており、阿倍晴明が学術技芸の神・火難痛難災除の神・安産の神として祀られている。
境内には阿倍晴明の像が立っていた。横には母、葛の葉の像も。
お母さんの葛の葉の正体は実は白狐だったなんて伝承があるよね。
キツネ顔よりタヌキ顔の方が好みやなぁ…(ボソッ)
阿倍晴明像の足元にはおさすり知恵の玉なるものが。
母である葛の葉が阿倍童子(後の阿倍晴明)に知恵の玉を授け、その後阿倍晴明が頭脳明晰で強運に恵まれたとの伝説にあやかったものだとか。
撫でると学業成就や出世栄達のご加護があるようだ。
とりあえず撫でておく。
サスサスサス…(出世はしなくていいけどお給料は上がってほしいなぁ…)
写真はちょっと斜めから映しているので分かりづらいが、知恵の玉を真上から覗くと玉底にくっきりと五芒星が見える。
なんかよく分かんないけど楽しい。
ちょっと前のことなので七夕仕様の境内。
この神社、住宅街にこっそりと佇んでいますが、スーツケースを持って1人旅で訪れる女性がいたり、陰陽師トークをしながら盛り上がっている夫婦がいたりと、ファンには堪らないスポットなのかもしれない。
鳥居をくぐるとなぜだか気が引き締まるような、雰囲気のある神社でした。
阪堺電車の通る街並みを楽しんでみる
さて、前々から可愛いなぁと思っていた阪堺電車。
この辺に住んでいる人々にとってはなんてことの無い風景なのかもしれないが、こぢんまりとした車両が大阪の街並みを通り過ぎていく風景はなんか濃い。
電車の車両がこんなに車の近くを並走している…!
ちょっぴりの違和感がおもしろい。
結構歩いたし、せっかくなので北畠から阪堺電車に乗って天王寺方面まで帰ることに。
「電車に乗ってたら脱線して車道に乗り上げちゃった」ような謎のスリルが味わえた。笑
昔住吉大社に行くときに乗ったことあるけど、久々に乗ったらなんか新鮮やったなぁ。
同乗している学生や地元の人々に紛れ、大の大人2人が無言ながらも目をらんらんと輝かせ車窓を覗いていたのは幾分滑稽だっただろうか。
まとめ
今回は午後からゆったり阿倍野を散策してみました。
①天王寺駅から南方面に進み、住宅街を散歩しながら昭和レトロな雰囲気が魅力的な金魚カフェにて一休み。
→②ちょっぴり懐かしさの残る王子本通商店街を抜けて、阿倍王子神社で古の旅人に想いを馳せる。
→③近くの阿倍晴明神社にて陰陽師の世界に浸る。
→④阿倍野のシンボルともいえる阪堺電車に乗って天王寺方面へ帰る。
といったお散歩ルート。
阿倍野、落ち着きつつも雰囲気のあるいい街でした。
健脚な我々なので今回そこそこな距離を歩いていますが、「よし、今日はどこかしらゆったりと歩いてみよう!」という気分の日には阿倍野散策に出かけてみるのもいいかもしれません。
コメント